済州島

済州島の中央にそびえる韓国一の山、漢拏(ハルラ)山の標高は1950m。美しいコニーデ(円すい状の火山)で、丁寧に整備された登山道を気持よく歩けると評判です。漢拏山からお誘いを受けていると感じたぼくはすぐに済州島行きを決めました。

漢拏山の山頂では、おばさんに話しかけられました。 お互いほとんど言葉がわからないから、身振り手振りでやりとりをしました。どうやら「1つ余ったお弁当を食べないか?」と言っているらしいです。遠慮して断ろうとしたものの、いいから!と何度も手渡してきます。申し訳なく感じつつも「コマプスムニダ(ありがとう)」と伝え、お弁当を受け取ります。おばさんは、にっこり笑ってから、ご主人のところへ戻りました。とてもおいしいお弁当でした。

「コマプスムニダ」は、ぼくの大好きな韓国語の1つです。「あなたの親切が嬉しくて楽しくてほほえましい」という意味があります。「コマプタ」の「コマ」は「神・尊敬」という語源を持ちます。だから、「コマプスムニダ」と口に出すときは、「あなたのことを神さまと同じように敬っていますよ」という想いを込めながら伝えます。

普段何気なく使っている「ありがとう」を表す言葉には、こんな風に素敵な物語が隠れている場合が多いです。ぼくにとって、他の言語を学び、その言語を話す方達と接することは、新しい「ありがとう」の物語と出会う大事なきっかけなのです。

おすすめ