富士山(晩秋)

臨在感という言葉があります。辞書に載っている「臨在」の意味は、「神がその場に臨むこと。そこにおられること」です。けれど、ぼくの使う「臨在感」は、もう少しだけ意味合いが広がります。自分にとってなんらかの特別な感情を引き起こすモノや人、出来事、つまりは自分にとって意味のある事象すべてに神さまが宿る、と解釈するのです。
「準備の整った者へと神は訪れる」と言います。例えば、同じ本を時間を置いて読み返したとき、必ずと言っていいほど、新しい発見、驚き、感情などが、自分のこころの中に生まれます。それは、日々成長しようと努力してきた自分だからこそ受け取れた、神さまからの力強いYESなのだと感じます。
朝。太陽が登ってきました。富士山頂を光で満たし、世界がぬくもりを取り戻します。以前のぼくは、山に登ろうなんて考えもせず、朝日の美しさだって感じようとしませんでした。もちろんそこに「臨在感」はありません。今、ぼくのこころの中には神さまがいます。その確かさを信じられることが、たまらなく嬉しいのです。