伯耆大山

夜明け前の伯耆大山を登りながら、コスモロジー(宇宙観)について考えていました。コスモロジーというのは、人生を歩んでいく上で、日々の中心(もしくは出発点)となるような価値観、とでもいいましょうか・・・ 例えば、キリスト教を信じている方にはキリスト教のコスモロジーがあるし、仏教に特別な想いを抱いている方には仏教のコスモロジーがあります。国籍、文化、世代、性別など、人にはそれぞれ自分だけのコスモロジーがあって、その基準に沿って様々な判断をくだし生きていくわけです。

コスモ(宇宙)なんていうと大袈裟かもしれないけれど、日常の小さな出来事に対する接し方をほんの少し変えるだけで、他の人との関係からはじまって、地域との関係、国との関係、地球との関係、宇宙との関係・・・と、連鎖の先にある結果も変わっていきます。存在としては小さな個人でも、抱えるコスモロジー=価値観には大きな影響力があるのです。今の自分がする選択にどんな価値観を持たせるか? どんな想いを込めるのか? とても大切な問題です。

これまで2回登っている伯耆大山。吹雪、暴風雨、繰り返し山から試練が用意されました。けれど、今日は違います。穏やかに佇む大山は、ぼくを包み込んで笑います。山頂で見た日の出をぼくは一生忘れないでしょう。旅をし、山に登り、その土地を感じ、大地の恵みを口にする。身体と心と魂、ぼくの今ぜんぶで地球を感じ続けていくこと。それが、ぼくのコスモロジーです。

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